このページを見つけていただきありがとうございます。
ブランド創始のきっかけの話をつらつらと書いています。
長々しい話になるので暇でどうしようもない時にでも読んでいただけたら幸いです。
小さい頃から絵を描くのが好きでした。
中学時代位から常に何かを作っている人間で
その勢いのまま気がつけば芸大に入学していました。
大学でも、ざっか部を友人と立ち上げたり、
ちょっとしたイラストのお仕事を請け負ったり
何かしら作り続けて生きていました。
就職もデザイン系を選んだつもりだったんですが
デザインよりもその他のお仕事がかなり忙しいという仕事場でした。
そんな中でも仕事の時間をなんとかやりくりして、
数少ないデザインのお仕事もやっていましたが、
気がつけば忙殺され、趣味で絵を描く事がほとんど無くなっていました。
社会に出たらこういう風になってしまう物なのかな…
と寂しく思いつつも半ばあきらめの面持ちで日々を過ごしていました。
あきらめてはいても私は何かを作って外に出す事でしか発散する事が出来ない性分であった為
かなりフラストレーションがたまっていました。
でも何も作っていないし、発表する場所は無いし、
何より忙しすぎて自分に余裕が無く燻りまくっていました。
作る事は久しくやめてしまっていましたが、
大学時代からずっとロリィタ服が大好きで、(最近あまり着なくなってしまいましたが今でも好きです)
被服系のイベントや展示会、
即売会等にはなんだかんだと赴いていました。
着る事くらいしかストレス発散の余地がなかったとも言います。笑
その関係で気がつくと身の回りには服飾雑貨を制作している友達や知り合いが割合多くいて、
その方達を羨望の眼差しで見つめる日々を過ごしていました。
そんな折、オリジナルブランドをしている友達が
「私が今度出るイベントにアキコちゃんも何か作って置こう!」と提案してくれました。
作りたいだけどなかなか筆が進まない私を見た周りが
色々(納期的な意味で)お尻を叩きまくってくれたおかげもあり、
やっとの思いでオリジナル柄のニーハイソックスを制作する事が出来ました。
友人の好意に甘えてブースの端を借りて販売をした所、(それが2013/4/25)
なんとなんと作ったソックスが売れて行ったのです。10足中5本も!!
その瞬間、ああ、やっぱり作るって楽しいんだ!
私の考えた物をお金を出して買いたいと思ってくれる人がいる!
これはとてもすごい事だ!
今まで燻って黒こげになっていた私の中の何かが突然浄化されたような、
何とも言えない幸せな気持ちになりました。
そこから(彼女の助けも大いに借りつつ)自分一人でブランドをやって行こうという気持ちに火が灯ったのでした。
なので彼女は本当に私の恩人です。
彼女がいなければ今頃私はどうなっていたか想像できないです。
最初はソックスでしたがその2ヶ月後にプラ版に出会い、
プラ板アクセサリーも作り始めました。
モチーフは大好きな動物にしようと決め、
初期はゆるーいネコやイヌのイラストを描いたりしていましたが、
ゆるい絵は書こうと思えば誰だって作れるかもしれない。
じゃあ私は私にしか描けない物にしよう!
と思い立ちリアルテイストの動物を描き始めました。
実は今までリアルな動物を描いた事が無かったので、
かなり試行錯誤の日々でした。(今現在も試行錯誤してます)
最初はプラ板もうまく焼けないし、
今までアクセサリーを制作した事が無いから器具もうまく扱えない、
パーツショップに行っても金具も多すぎて何がなんだか分からない、
その上ものすごく不器用なので今思うと全然綺麗な物は作れなかったんですが、
それでも制作物たちはイベントでお客様にお迎えしていただく事が出来ました。
その後しばらくして、
少ーしだけ自分の作品に自信が付いて来た頃。
昔から大好きで憧れていた中崎町の雑貨屋さんのJAMPOTさんに突撃し作品を置いていただける事になりました。
最初は色々とうまく行かない事が起こったりしましたが、
その度に店主さんにアドバイスを頂くことが出来ました。
店主さんのおかげで私の制作物が本当の「作品」になって行ったと感じています。
店主のあんこまんさんやヤツタニさん達はとってもとっても素敵な人たちで、
勇気を出して一番最初に持ち込みをして本当に良かったと思います。
JAMPOTさんが無ければ今頃私はどうなっていたか分からないです。(2回目)
という流れで本当にたくさんの人達に支えられて今の私が居ます。
いつ何時でも私を応援してくれるお友達も、
イベントが有ると遊びに来てくれる家族も、
もちろん作品を笑顔で選んで下さるお客様も
誰が欠けていてもきっと駄目で、
それはとてもとても恵まれている事なんだと思います。
どんな占いをしても人徳だけは◎なんですが、
オリジナルブランドを始めたきっかけ以外もその通り過ぎる人生を歩んでいます。笑
歩みは遅いですが、
素敵な物、
可愛いものを生み出して行けるように
頑張りますので見守っていてくださればうれしいです。
2015/4 ナオエ